『わがままに過ごした日の夕方』
夕方が苦手だ
朝がきて
昼になって
気がついたら夜になってたみたいなのがいい。
窓のむこうには綺麗な夕やけがあって、
私の胃袋とかその上のあたりをうわっと虚しくさせる
あいつが立ち上がる度に
もうじきに帰ってしまうんじゃないかと思って
それがやるせなくて私はわかりやすく怯えて
でもそのことに気づかれないように
さっきから嫌いな夕日の方ばかり見ている
立ち上がったあなたが私に言った
おまえ夕日好きなんだなって言った
うるさいよばかやろうと思った
思ったけど言わなかった
そしたら簡単に泣きそうになって
涙を流してしまったら
私の可愛い涙たちが嫌いな夕日色に染まってしまうと思ったから我慢した。
私が
私の
小さな主張を守る戦争だ。
いつの間にか私の背後にあなたが居て、
私はふっと驚いて。
そしてあなたは私に
オレも好きだよ綺麗だもんなって言った
わたしたちは恥ずかしいくらいにオレンジ色に染まっていて
私の嫌いだったはずのこの中途半端な時間帯が、
なんだかかけがえのないものに思えてきたんだ
私が夕日を好きになった日に